FEATURE

今年のイベントシーン予想とアフロの方針

2016.1.33月 22nd, 2018

 

afro1

どうも。パーティークリエイターのアフロマンスです。

 

今日は年初ということもあり、2016年のイベントシーンの未来予測を書きたいと思います。

そこと合わせて、個人的な2016年の指針もまとめてみたいと思います。

※あくまで勝手な予測なので、ご容赦を!

 

 

2016年のキーワードは

「異種交配」

「ネイティブ・オーガナイザー」

「チルアウト・リターン」

「インテグレート・イベント」

「フィジカル&ヘルス」

です。

 

 

異種交配

stc0607-189

イベントはイベント会社・興行会社が行う時代から、イベントとは一見関係の無いような会社・業種が参入していきます。

これまでも様々な業態の会社が、マーケティングやブランディングの手法として、イベントをやることはありましたが、基本的にイベント会社に委託するか、興行イベントに協賛する形が多かったと思います。

そこが、自社で企画したり、運営したり、自社のビジネスと連携したもう一つのビジネス手段としてイベントを選択する。

いくつか理由はありますが、一つは消費者が非再現性(コピーできないもの)に価値を見出していく中で、SNSとの親和性の高さもあり、イベントの相対的な価値が上がっていくこと。また、企業自身もテレビやスマホの画面の中だけの出来事に実感を得られなくなっていくこと、などがあると思います。

もちろん、イベント会社や興行会社は一日の長がある訳ですが、安心してはいられません。異業種はまったく異なる視点を持ち合わせており、それがより「今」にマッチすることもある。結果、いろんな業種の視点がミックスされた新しいイベントが誕生していく。

 

 

ネイティブ・オーガナイザー

151105-034

スマホの普及によって、写真や映像の撮影・編集が容易になり「総クリエイター時代へ」と言われたりするが、イベントにおいても同様です。

SNSでのつながりは、誰をもオーガナイザーにする。また、企画や絵作り次第で、プロが手がけるイベント以上に話題を生むことも可能です。

いや、あえて言うと、プロになればなるほどリスク管理が要求されるイベント業界だからこそ、制約の少ないアマチュアオーガナイザーの方が、ぶっ飛んだ企画やチャレンジングな企画はやりやすいと思う。

これまでは何千人入った、何万人入ったということが評価指標だったイベントが、数より中身に移行する時代。小さいけど光る、そんなオーガナイザーが沢山登場し、次第に企業や市場も注目を始める。

 

 

チルアウト・リターン

_DSD0953

EDMやパリピに代表されるように、とにかく「盛り上がること」がウケた2015年。その揺り返しとして、「チルアウト」「室内」「ゆったり」といった切り口のイベントが登場し、人気を博す。

理由は簡単。やっている側も、参加する側も、やや「盛り上がること」に飽きてきているし、そういうイベントに参加している属性を見るに、明らかにキャズムを超えてマジョリティに移行しているから。

流行りすぎたカルチャーは次第に退廃していく。

それは、例えば芝生や畳の上で寝転がれるチルアウトミュージックのパーティーでもいいし、シェアハウスやAirBnBなどでイケてる家を借りてやる、こだわりのホームパーティーでもいいかもしれない。

 

 

インテグレート・イベント

maxresdefault

広告業界では「統合プロモーション」だったり「統合キャンペーン」と言った言葉が取り上げられて数年たった。とりあえず「CMだけ打てばいい」とか「WEBでバズらせればいい」と言った安易なプロモーション設計への警告と言った意味合いが強い。

しかし、その正体や定義は曖昧で、きちんと設計できる人(設計したものがちゃんと機能する人)は非常に稀

その答えの一つとして、イベントを中心とする統合設計は非常にアリだと思います。イベントはファクトをつくりやすく、絵作りや企画を考えればメディア向けのPRの基盤となる。また、一般ユーザーのインサイトをくすぐればSNS上での拡散にも相性がよく、実体験させられる場も設けられ、キャンペーンにも転用しやすい。

一点あるとすれば「コスト」ということになるが、それも異業種参入のように、プロモーションでも魅力的なイベントを設計して興行収益を得て、予算を軽減するのもいいでしょう。

 

 

フィジカル&ヘルス

150819-086

視聴型のいわゆるショーが、時代とマッチしなくなってきている。SNSの普及によって、セルフィが急速に一般化する中、視聴型はそこに「自分」が介在しないからだ。

いわゆる「参加型」イベントとは何なのか?言葉が独り歩きしているのが現状だが、僕はイベントの中に「自分」を介在させることだと思っている。それは誰が書いたかわからない言葉や、SNSのアイコンがモニターに映ることよりも、紛れもない自分が体を動かすことがシンプルでわかりやすい。

一緒にイベントをつくるのでもいいし、会場と一体となって踊るのもいいかもしれない。

また、今後常に右肩上がりのヘルス(健康)視点も合わさって、キラーイベントの一つの軸になっていくと思う。

 

 

2016年のイベントシーンの未来予測まとめ

150920-22-197

ここに書いたことは既に起こっていることもあるし、そういう兆候だけあるものもあります。イベントシーンにもまた、大きなうねりがきている

その航海の方法として、

異業種の視点を受け入れ(異種交配)

小さな主催者に注目し(ネイティブ・オーガナイザー)

自分の感覚を信じながら新しい波を感じ(チルアウト・リターン)

イベントシーンだけでない「世の中」まで視野を広げることが大事(インテグレート・イベント / フィジカル&ヘルス)なんじゃないかな、と思った次第です。

 

 

アフロマンスの2016年の指針

150920-22-238

指針とか言ってますが、要は抱負?とか今年の個人的なテーマ?とかです。

 

ずばり・・・

「一つの時代をつくる。」

携わっているイベント・体験型コンテンツを取り巻くシーンが激変する時代だからこそ、その一端、いや中心を担うこと。

今年の指針です。

 

そのために、以下の5つの視点で今年はアクションして行きたいと思っています。

 

1、インテグレートなマルチ展開(継続)

イベント単体では、時代はつくれないし、今の時代にも相性がよくない。イベントを中心とした、デジタル、ファッション、音楽、キャラクターなど、マルチな展開で面を広げていきます。

 

2、持続可能なブランドをつくる

単発単発での費用対効果を考えすぎると、ブランドが育たない。それは、2015年の学びでもあります。多少、単体で見合わないとしても、長い目で見てブランドを成長させていくような視点を持ってやります。

 

3、世界から日本へ、日本から世界へ

より海外との連携を深めていきます。海外にはたくさんのアイディアが溢れている以上に、そういう「人」が存在します。また、彼らは日本からのアイディアも心待ちにしています。

 

4、もう一度、エンターテイメントの力を信じる

イベント「周り」の話ばかりに目が行ってしまいがちだなと思っています。そこが強みでもあり、また逆に弱さでもあります。2016年は、改めてエンターテイメントの中身にもフォーカスを当てていこうと思っています。

 

5、自分と向き合う

いきなりクローズドな話になりましたが…(笑)ずっと逃げていた、もっとも大きな課題です。自分は本当はどんな人間なのかを知ること。精神的にも肉体的にも、色んなアプローチで向き合おうと思っています。

 

 

151030-023

ということで長くなりましたが、これを1年後に読んで、自分自身がどんな反応になるのか…(笑)2017年の正月にまた書きたいと思います。

今年もどうぞ、よろしくお願い致します。

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス