FEATURE

渋谷ハロウィンについて

2018.10.29

 

渋谷ハロウィン、今年も暴徒化…軽トラ横転、痴漢、盗撮、大量のごみ

https://www.huffingtonpost.jp/2018/10/27/shibuya-halloween_a_23573771/

 

今年のハロウィンは、これまで以上に悲しくなるニュースが流れています。

僕も、10/27(土)の夜遅くに、道玄坂のラーメン屋さんにいったら券売機が使えなくなっていました。その時は普通に「故障かな?」と思っていたら、下記のようなことだったようです。

 

 

本当に酷い・・・

それに尽きます。

 

メディアも、SNSも、こぞって書いています。

中には

「ハロウィンの終焉」

「コスプレを楽しんでるだけの輩も同罪」

「日本人がハロウィンやるな」

のような、ハロウィン自体が悪というような論調もあります。

 

 

正直、しょうがないと思います。

それくらいのことが起こってます。

 

 

でも、同じくらい

「一緒にして欲しくない」

と思っている人たちもたくさんいると思います。

 

マナーを守って、楽しんでいる人もたくさんいるし、こんなにハロウィンが流行る前から、本気でハロウィンパーティーをやっている人たちもたくさんいます。

そういう立場の人たちからすると、本当に悲しい。

僕もその一人です。

本当は「ハロウィンが悪」ではなく、「迷惑行為をすることがダメ」なんです。

 

 

でも、どうしたらいいのか。

 

 

 

「人に迷惑をかけてはいけない」

「ゴミを捨ててはいけない」

当たり前のことなんだけど、その当たり前が普通じゃなくなっている。

 

 

ハロウィンも後1〜2日で終わります。

ハロウィンの現状に、何も言わないで、静観しててもいい。

 

けれど、ハロウィンイベントに関わる身として、本当にそれでいいのか。

 

今からできることは何かないのか。

 

 

そう思って、今の今、

ポスターをつくりました。

 

savehalloween

 

このポスターを、これからウチがやる全部のハロウィンイベントに貼って、参加者には、これを読んでから参加してもらいます。

 

すごく当たり前のことしか書いてません。

だから、この当たり前を守れない人を、うちのイベントでは受け入れません。

これは「意思表明」です。

 

もちろん、これで解決になるとは思っていません。

何ができるか考えても、自分の無力さに悲しくなりました。

でも、小さいことでも、やらないよりはやった方がいいし、やらないと変わっていかないと思いました。

 

もし、イベント主催者や、クラブ、お店の方など、使いたい方がいたらPDFをダウンロードできるようにしておきました。

好きに使ってください。改変も自由です。

http://firestorage.jp/download/098d0b3e9c676c5165ad9dd1f19a5578d758b55c

 

 

・・・

これをやろうと思った経緯に、今回の件を見ていて、僕はアメリカの「バーニングマン」のことを思い出していました。

01

バーニングマンは、アメリカのネバタの砂漠で行われている社会実験的なフェスティバルで、毎年7万人ほどの参加者が世界中から集まるんですが、広大な会場にゴミひとつ落ちてないのです。

理由はシンプルで「皆、ゴミを捨ててはいけないと思っている」から。

そして、万が一捨てている人や、モノを落としている人がいたら教えてあげるからです。

 

ものすごい人数の清掃員がいる訳ではないのです。

一人一人が意識しているから、できるんです。

 

これが成立するのは、

「バーニングマンの10原則」というものがあり、その中で、「Leaving No Trace(痕跡を残すな)」といって、重要なこととして表明していること。

もう一つは、リピーターが大半を占めていて、新しく入ってきた人たちに楽しみ方を教えるという環境ができていること。

だと僕は思っています。

 

バーニングマンは30年かけて、今があります。

渋谷のハロウィンも、流行ったと言っても、たかがこの数年です。

これから先、数十年先のハロウィンは、今いる人たちの意思にかかっているんです。

 

僕はハロウィン好きです。

ダイバーシティ、渋谷にもぴったりだと思います。

だから、小さいながら、声を上げていきたいと思います。

少なくとも、これを読んでくれた人は、マナーを守ってくれると信じています。

よろしくお願いします。

 

 

(追記1)

このブログを書いて、SNS上でいろんな人と意見を交わした中で、確かになと思ったのが「今、渋谷のハロウィンには神輿が無い」という話。

たくさんの若者が集まり、すごいエネルギーになっているのは、一般的な祭りも同じなんですが、神輿を担ぐことでエネルギーを発散している訳です。

現状の渋谷ハロウィンは、集まったはいいが特にやることがない、つまり、エネルギーの矛先がない。だから、変な方向にはけ口として向いてしまう。

パレードやアートカーのように、街の中の人の流れ、そしてエネルギーの流れを誘導してあげることが、一番いいのではないかと思いました。

今年何かできる訳ではありませんが、来年以降の渋谷ハロウィンのアイディアとして。

 

(追記2)

冒頭で紹介した、ラーメン屋の券売機を壊した件は、本人がお店に謝罪に来られたようです。本当によかったです。

 

 

世の中に、もっとワクワクを。

アフロマンス