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「音楽を楽しむ」から「盛り上がる」へ。現場で感じるダンスミュージックシーンの変容とこれから。

2015.11.2312月 11th, 2016

こんばんは。

パーティークリエイターのアフロマンスです。

 

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たいそうなタイトルをつけましたが、僕が2015年に全国のクラブやフェスでちょこちょこDJプレイをさせてもらい、またイベント自体の企画をやる中で感じた、ダンスミュージックシーンの変化について書きたいと思います。

※自身が感じているマス的なシーンのことで、ここに当てはまらないイベントやシーンも沢山あると思いますので「あくまで参考として」読んでいただければ幸いです。

 

 

◎3年前と人が入れ替わった?

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そう思えるくらい、フロアの求めているものが違うように感じます。

もちろん、DJとして新しい音は求めていく訳ですが、そういう話ではなく。

3年前にフロアを沸かせていたプレイスタイルも、今のフロアでは中々対応できなくなってきています。

たくさんの人が集まる場であればあるほど、その変化は顕著な傾向にあります。

 

 

◎仮説とアンケート

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そこでちょっとしたアンケートを、twitterでやってみました。

僕の肌感に基づいた、アンケートです。聞いたのは…

 

DJに求めるものは…

A. とにかく盛り上げて欲しい

B. 未知の良い音楽を教えて欲しい

 

結果は…

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A. とにかく盛り上げて欲しい …55%

B. 未知の良い音楽を教えて欲しい …45%

 

これをどう見るかは人によると思うのですが、10年ほど前からクラブシーンにいる身としては、著名なゲストDJは僕たちの知らない曲を色々知っていて、めちゃカッコよかった、という記憶が強烈にあります。

 

だから、個人的に(究極の二択という前提で)基本線はBだと思っていました。

結果は、Aの方が多い。また、集計中は途中までAがかなり大差をつけていたので焦りました。(n数も多くないので、あくまで参考までに)

 

 

◎変わるダンスミュージックシーン

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表面的に、よく出てくる話は、

「EDMじゃないと盛り上がらない」

「知っている曲じゃないと盛り上がらない」

という話かと思います。

確かに、そういう面もあるのですが、僕はもうちょっと本質的なところで、ダンスミュージックへの需要が、

「音楽を楽しむこと」→「盛り上がること」

に比重が傾いてきているんじゃないかと思っています。

 

 

◎DJは、インストラクターへ

この感覚は、いくつかの現場での体験を複合的に考えた結果、出てきた仮説です。

 

1、人気DJのプレイスタイルを見て

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最近の人気のDJのプレイを間近で見る機会も増えてきて、とても不思議に思うことがありました。

知らない曲が1曲もかからないのです。

前述のように、ゲストDJはどこで見つけてきたかもわからないような曲をかけて盛り上げたり、そんなプレイの中で皆が知っている曲も絶妙のタイミングにかけて、より映える、というのも感じてきた自分としては驚きました。

でも、そんな皆が知っている曲で構成されたプレイで、フロアはめっちゃ盛り上がっているのです。

どこがポイントなのかなと思っていると、大前提としての安定したプレイもさることながら、MCや身振り手振り、盛り上がるパフォーマンスが凄いのです。(写真は僕ですが、決して人気DJと言いたい訳ではないですからね!ご注意を)

 

 

2、早朝フェスのヨガパーティーやLes Millsを見て

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また、DJとは違いますが、ダンスミュージックの現場ということで、早朝フェスにはヨガパーティーやLes Millsというコンテンツがあります。

それぞれ内容は異なるのですが、DJから見ての共通点は、動き方(踊り方)をステージ上の人が導いてくれるところです。

この音楽のこの部分で手を叩く!とか、キックする!とか。

これも流れる音楽に身を委ねて、黙々と踊っていたクラバーからすると驚きの光景。そして、これも毎回めっちゃ盛り上がる

 

 

3、自身のDJプレイから

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前述の「EDMじゃないと・知ってる曲じゃないと、盛り上がらないんじゃない?」説を否定する体験がありました。

それはお恥ずかしながら、自身のアフロネタの曲なのですが、音はハウスで、知名度もありません。

ただ、毎回鉄板と言っていいほど盛り上がるのです。

理由は「フリ」があるから…と思っています。

A・F・R・Oのフレーズに合わせて、体を動かすフリ。

フロアが皆やってくれます。その一体感というか、そういう現象もここ数年の変化です。

 

1〜3の経験を通して、僕の今の(あくまでマスな)シーンの需要は、

安心してどう楽しむかを教えて、盛り上げてくれる。

という感じなのかなと思っています。

言い方を変えれば、DJのインストラクター化をフロアは求めている、そんな感覚を持っています。

 

 

◎適応ではなく、提案を

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なんだか偉そうなことを言っているように見えたらすいません。

たぶん、前述のことはダンスミュージックに関わる人は、大なり小なり日々感じていることだと思います。

ただ、一つ思うのは、この状況に対して、単に適応するのではなく、次のシーンへと提案をしていかなければいけないということ。

 

盛り上がることも大切。

ただ、音楽を音楽として楽しむことも伝えていきたい。

伝える、というより、伝わることをやっていきたい。

 

その手段として、僕は泡パであったり、スライドザシティが新しい接点になればいいと思っていますし、別の新しい切り口も考えていきたいと思っています。

 

なんだか答えが出ないままで、この日記は終わりますが、少しでも共感して、皆さんの今後の活動の一助になれば幸いです。

 


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